目次
入れ歯の苦労を我慢しないで下さい
- 「せっかく入れ歯を作ったのに、痛くて使ってない」
- 「すぐはずれるし、咬みづらいし、食事が楽しくない」
- 「しゃべりづらく、あまり人に会いたくない」
といった、入れ歯への不満をよく耳にします。
それらの不満の原因のほとんどは、現在使用している入れ歯が、口の中に合っていないために起こります。
ピッタリと口に合った入れ歯では、痛みもなく、くっつきもよく、しっかり咬めます。同時に、口元のシワや頬のたるみも少なくなります。
快適な入れ歯を作るために(型取り)
当院では、まず入れ歯の型をとるトレーを、患者様ひとりひとりに合わせて作成します。既製のトレーに比べ、個人のお口に合わせたトレーでとった型は、お口の中の再現性が高くなります。再現性が高いと、それだけお口にぴったりとした入れ歯ができます。
また、個人のお口に合わせたトレーでは、人それぞれの筋肉や粘膜の動きにあった型を取ることができます。これにより、入れ歯の長さ・大きさ・形・厚みが、食事や会話といった実生活での口の動きに合ったものとなり、食べづらい、しゃべりづらいといった不満が少なくなります。
快適な状態がいつまでも続きます(噛み合わせ)
せっかく快適な入れ歯を作っても、その状態が維持できなければ意味がありません。
食事などで使用していくうちに、人工の歯はだんだんとすり減っていき、完成時には正しかった咬み合わせの高さも徐々に低くなります。また、歯のかみ合わせの面の凹凸もなくなり、ものをしっかり咬み切れない状態になります。
当院で使用するセラミックの歯(陶歯)は、一般的に使われるプラスチック製の歯(レジン・硬質レジン)に比べすり減りにくく、入れ歯完成時の正しい咬み合わせや高いそしゃく効率を長い間に維持することができます。適正な高さも維持され、頬のたるみや、口元のシワも出づらくなります。
いつまでも自然な口元で、快適な食事や、会話を楽しめます。
自然な見た目、口元を作ります(歯の選択)
自然な口元を再現するに、歯の色・形・大きさ、そして歯並びも重要な要素です。
使用するセラミック製の歯は、プラスチック製の歯よりも透明感があり、本物の歯と区別がつきづらいです。また、測定板(Tooth Indicator)を使用し、顔の幅、長さ、輪郭などを考慮して、40種類以上の人工の歯から入れ歯に使用する歯の形・大きさを決めていきます。
若いころの写真や当時の歯並びの状態がわかれば、そのように並べることもできますのでおしゃって下さい。
一見しただけでは、入れ歯とわからない若々しい口元が再現できます。
歯科医師が自ら作る入れ歯
患者様のご希望や、口の中の状態を一番良く把握しているのは、実際に接している歯科医師本人です。当院では、患者様のご希望・ご要望にも細かく、素早く、丁寧に対応するために、歯科医師自らが入れ歯を製作しています。
完成前に、歯並び、色、形などを患者様に確認していただきますが、細かい修正もその場ででき、来院回数が少なくなります。
来院回数
- 1回目 型取り
- 2回目 上下のかみ合わせの型取り
- 3回目 歯並びなどの見た目の確認
- 4回目 装着・調整
- 5回目 以降、患者様のご不満がなくなるまで調整します
基本的に3回~4回で終了しますが、調整はほとんどの方で1~2回必要です。
種類・費用
部分入れ歯(保険適用)
- 特徴
- 部分的に歯が欠損している場合の入れ歯です。
- メリット
-
- 安価である。
- デメリット
-
- 割れないために厚みが必要であり、違和感が大きい。
- 口腔内への適合に限界がある。
- 歯に引っ掛ける金属クラスプが必要なので審美性が悪い。
- 口腔内の適合に限界がある。
- 費用
- 5000円~13000円程度(すべての治療工程の合算です。歯の欠損状態により異なります)
レジン床総入れ歯(保険適用)
- 特徴
- 歯が全くない場合の義歯床がプラスチック製の総入れ歯です。
- メリット
-
- 安価である。
- 修理が簡単にできる。
- デメリット
-
- プラスチック製なので割れやすい。
- 割れないために厚みが必要であり、違和感が大きく喋りづらい。
- 熱の伝導率が低く、温度感覚がわかりづらい。
- 口腔内の適合に限界がある。
- 費用
- 総義歯で片顎15,000円程度(すべての治療工程の合算です。)
部分入れ歯(保険適用外)
- 特徴
- 部分的に歯が欠損している場合の入れ歯です。
- メリット
-
- 保険適用のものに比べて、プラスチック部分をつなぐ金属が薄く、違和感が少ない。
- 保険適用のものに比べて、口腔内に精密に適合するので安定が良い。
- 保険適用のものに比べて、強度があるのでよく咬め、壊れづらい。
- 歯にかけるクラスプを目立たないものにも変更可能。(ビーチアタッチメント)
- デメリット
-
- 高価である
- 費用
- 片顎15万円~
金属床義歯(保険適用外)
- 特徴
- 歯が全くない場合の義歯床が金属製の総入れ歯です。
- メリット
-
- 義歯床が金属なので、割れることがまず無い。
- 金属は強度があり薄く作れるので、違和感が少ない。
- 熱の伝導率がよく、温度感覚を自然に近い状態で感じることができる。
- プラスチック義歯に比べ、汚れがつきにくいので清潔に保ちやすい。
- 前歯を40種類以上の人工の歯から選ぶので、審美性が良い。
- デメリット
-
- 高価である
- 費用
- 片顎20万円~
ノンクラスプデンチャー(保険適用外)
- 特徴
- 部分的に歯が欠損している場合の入れ歯
- メリット
-
- 表に金属が見えず、審美性が格段に良い。
- 薄く、軽く、弾力があるため、装着感が良い。
- デメリット
-
- 金属を使用した入れ歯に比べて噛みづらい。
- 耐久性が低く、割れやすいため、1~2年で作り変えが必要。
- 費用
- 片顎9万円~