インプラント手術とは
インプラント手術は、
- 歯肉の切開をします。(1.5cm程度/本)
- ドリルで骨に穴を開けます。
- 開けた穴に人工歯根を埋入します。
- 縫合し、歯肉を閉じて終了
この流れで行われます。
現在のインプラントシステムでは、サイズが規格化された人工歯根やドリルを使用するため、手術が簡便化しています。 手術時間は、インプラントを一本埋入するのに30分程度で終了し、患者様がイメージするほど大変なものではありません。
インプラント手術の種類
インプラント手術には主に1回法と2回法に分類できます。
1回法
1回法とは、インプラント治療を通して、人工歯根を埋入時の1回のみ歯肉の切開を行います。 アバットメントと一体型の人工歯根や厚みのあるキャップを使用し、インプラントの一部を歯肉の上に露出させたままにします。そのため、アバットメント装着時の歯肉の切開の必要がなくなります。
メリット
歯肉の切開が1回のみで、患者様への負担が軽い。
デメリット
人工歯根が一部露出するために、感染のリスクが上がり、インプラントの成功率が下がる。
顎骨の状態に対する適用範囲が狭い。
2回法
2回法とは、インプラント治療のため、人工歯根の埋入時とアバットメントの装着時に計2回歯肉を切開します。
一回目の手術時に、埋入した人工歯根を、完全に歯肉で覆い被せます。そのためアバットメント装着時に、人工歯根のヘッド部を露出させるために、計2回目の歯肉の切開(直径5mm程度)が必要になります。
メリット
人工歯根を歯肉で完全に覆うために、感染のリスクが下がり、インプラントの成功率が上がる。
顎骨の状態に対する適用範囲が広い。
デメリット
歯肉の切開が2回必要になり、患者様の負担が少し重い。
当院のインプラント手術
当院では、感染リスクの少なさと顎骨の状態の適用範囲の広さを考慮し、2回法で手術を行っています。
その第一の理由として、人工歯根を確実に骨へ定着させるため、インプラント治療においては細菌の感染は絶対に避けなければなりません。
第二の理由としては、顎骨の状態への適用範囲が広いという事です。つまり言い替えると、より確実で安全な治療法ということになります。
デメリットとしては、歯肉を2回切開することによる患者様の負担増があります。しかし、2回目の切開は麻酔こそ必要としますが、歯肉を直径5mm程度の円形状に除去するだけの非常に小さいもので、術後の痛みもほとんどありません。確かに一度通院は増えますが、メリットとデメリットを比較すると、あり余るほど大きなメリットが存在します。
当院では、安全で成功率の高い治療を提供したいという理念のもと、確実な2回法でインプラントを埋入しております。