目次
歯並びを改善し、見た目をキレイにする部分矯正(MTM)ですが、それ以外にも虫歯や歯周病に対する予防効果や被せ物治療を長持ちさせる効果があります。 ここでは部分矯正(MTM)の見た目以外のメリットをご説明致します。
虫歯や歯周病の予防につながる部分矯正(MTM)
歯並びを治すことによって、汚れがたまりづらく、歯磨きしやすくなります
歯並びが悪いと汚れが溜まりやすく、歯磨きもしづらいため、虫歯や歯周病になりやすくなります。実際の診療においても、歯が重なっている所は虫歯や進行した歯周病になっている確率が圧倒的に高くなっています。
歯並びをキレイにすることは、虫歯や歯周病の予防につながり、歯を失うリスクを減少させます。部分矯正(MTM)終了後、患者様に「歯磨きがしやすくなった」と言われることもよくあります。
ブリッジ治療を長持ちさせる部分矯正(MTM)
歯がない期間が長く、土台になる歯が傾いたままの状態でブリッジ治療を行うと
- 土台になる歯を平行にするため、歯を大きく削る必要があり、場合によっては歯の神経を取ることがあります。
- 歯を削って平行にしても、歯根自体は傾いているので、歯根の根本の部分に汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病になりやすい。
- 歯を削って平行にしても、歯根自体は傾いているので、咬む力を垂直に受けることができず、歯が力に負けてダメになりやすい
などのデメリットが有ります。
ブリッジ治療を行なう前に部分矯正(MTM)で傾いている歯をまっすぐにすると、歯の神経を取るリスクや虫歯や歯周病のリスクを減らすことができ、結果的にブリッジが長持ちし再治療が減少します。
治療の選択肢を広げる部分矯正(MTM)
歯の欠損部分が狭くインプラントを入れるスペースがない場合に、MTMで隙間を広げることによりインプラント治療が可能になります。
また、欠損部分の状態によってはインプラント治療やブリッジ治療を行わず、歯の移動で隙間を埋めることもできます。その結果、前後の歯の切削や外科手術を避ける事ができます。
虫歯が深い場合の部分矯正(MTM)のメリット
被せ物と骨との間には生物学的に幅が2mm必要です、しかし虫歯が深い場合にこの幅が足りないことがあります。2mmの幅を得るためには、骨を削るか歯を上に引っ張りあげる必要があります。
骨を削るには外科処置を必要とし、そこだけ歯肉が下がった状態になるため、見た目も悪くなり、歯周病も進行しやすくなります。
その点、部分矯正(MTM)を使うと、歯を上に引張リ上げるので外科処置も必要なく、見た目の問題・歯周病のリスクも減らすことが出来ます。
親知らずの抜歯がの負担を減らす部分矯正(MTM)
骨の中に深く埋まっている親知らずを抜歯する場合、患者様の痛みや肉体的負担が増え、また神経損傷などのリスクも増えます。そこで抜歯前に部分矯正(MTM)で親知らずをある程度外にひっぱり上げてから抜くと抜歯の負担がかなり減少します。
部分矯正(MTM)を行なうことは、虫歯・歯周病の予防、良好な治療結果を長持ちさせ、あなたの歯を守ることにつながります
部分矯正(MTM)には見た目がキレイになること以外にもたくさんのメリットがあります。
- 虫歯や歯周病の予防
- 被せ物治療を長持ちさせる
- 治療の選択肢を拡大
- 患者様の治療負担の減少
などです。
当院では良好な治療結果が長く維持できるように、歯に優しい部分矯正(MTM)を活用した治療方法も提案しております。ぜひご活用下さい。