「以前に治療した金属の詰め物の色が気になる」というお悩みをお持ちの方が多くいらっしゃいます。以前は金属でしか詰める方法がありませんでしたが、現在では保険適用から適用外まで様々な白い詰めものが用意されております。
特に下の歯のかみ合わせの面に金属が詰めてあり、会話する時にその見た目を気にしている方はぜひ一度ご相談ください。
詰め物の種類と特徴
コンポジットレジン修復(保険適用)
柔らかい樹脂を光で固める治療方法です。主に周りがすべて歯質に囲まれている虫歯に適応で、見た目も綺麗で回数、費用(保険適用)とも少なく終わります。材質がプラスチックのため、削った穴の大きさや形により、割れたり取れたりする可能性が高くなります。また、時間が経つと、すり減ったり変色したりします。その都度やり直せなばきれいになりますが、その手間をどう考えるかです。
- 特徴
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- プラスチックの白い樹脂を部分的に詰める治療方法です。
- 歯の表面や歯と歯との間や咬み合わせの溝等の小さな虫歯に適応。
- メリット
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- 保険適用で安価である
- 審美性がよい
- デメリット
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- 割れやすいため、大きさ・虫歯の形態に制限がある
- 時間とともに変色する
- 費用・期間・来院回数
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- 約1500円
- 1日
- 1回
CADCAMインレー(上下左右4本とも7番目の歯が残っている場合のみ保険適用)
2022年4月より保険適用。口腔外で作製した硬いプラスチックの詰め物を接着剤により歯にくっつける治療方法です。コンポジットレジンより大きな虫歯に対応できますが、金属やジルコニアに比べると割れやすく取れやすいです。
また見た目も綺麗ですが色の種類に限りがあります。
- 特徴
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- 神経をとる必要がなく、歯質が周囲2~3面残っている場合に適用。
- 材料はプラスチックにセラミックを混ぜたものになります。
- メリット
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- 審美性が良い。(色の種類は限られる)
- 金属アレルギーの可能性が無い。
- 金属イオンの流出による歯肉の変色がない。
- デメリット
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- 割れやすい。
- 外れやすい。
- 時間が経つと変色する。
- 費用・期間・来院回数
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- 約4000円(保険診療により全国一律)
- 2週間
- 2~3回
ジルコニアインレー(保険適用外)
口腔外で作製したジルコニア(人工ダイヤモンド)の詰め物を接着剤により歯にくっつける治療方法です。非常に固く接着剤も強力なため割れたり外れたりする可能性は低いです。審美性も非常に高いです。
- 特徴
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- 神経をとる必要がなく、歯質が周囲2~3面残っている場合に適用。
- 材料は人工ダイヤモンド。
- メリット
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- 審美性が良い。
- 金属アレルギーの可能性が無い。
- 金属イオンの流出による歯肉の変色がない。
- 割れにくい
- 変色しにくい
- デメリット
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- 高価である。
- 費用・期間・来院回数
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- 52,000円~
- 2週間
- 3回
銀歯を白くする場合は上記の治療を自由に組み合わせることができます。カウンセリング時に詰め物大きさ、耐久性、費用などメリット・デメリットを説明、相談して治療方法を決定します。