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インプラントは安全、危険?ブリッジや入れ歯治療との最大の違い
歯がなくなった場合の治療方法には、主にインプラント治療、ブリッジ、入れ歯があります。
インプラント治療とは、無くなった歯の代わりに、人工歯根の歯を入れる治療法です。人工の歯根(フィクスチャー)を骨に埋め込み、その歯根の上に土台(アバットメント)をたて、歯を被せます。インプラントには、この人工歯根があるため、入れ歯やブリッジでは実現できない天然歯に近い「強い咬む力」「高い咬む効率」「違和感のないしゃべりやすさ」「自然な見た目」を回復できます。
正しく治療を行えばインプラント治療は安全で、機能的にも見た目的にも素晴らしい治療方法です。
インプラント治療も選択肢の一つと考える当院のインプラント治療
治療方法の選択は、流行や歯科医院側の損得で決めるものではありません。診査・診断に基づき、現在の状態を把握し、患者様にとってのメリット・デメリット、長期的な安定に対する今後の見通し、現在の患者様の生活状況、現在の口の中に対する不満等を元に話し合い、決めるものです。
当院ではインプラント治療に特化し、歯がなければ「何がなんでも、まずインプラント治療を」と考えてはおりません。
大切なのは治療方法の押し付けではなく、病気の状態や患者様の悩みに対して、いくつかの治療方法を提示し、話し合い、納得してもらい治療を開始していく事と考えています。
ですので、インプラント治療も選択肢の一つとし、考えられるすべての治療の選択肢を患者様に提示しております。
(参照リンク)
インプラントか?ブリッジか?迷った時に知っておきたいポイント
インプラントか?部分入れ歯か?迷った時に知っておきたいポイント
量よりも長期的に問題が起きない質を大切に考える当院のインプラント治療
当院では初代院長である父が昭和56年に始めて以来、かれこれ40年近いインプラント治療の実績があります。無理なく確実で、安全なインプラント治療を目指し、取り組んできた結果、インプラントの脱落等の問題が、長い間起きていない患者様が多数いらっしゃいます。最近ではインプラント治療の症例数の多さを実績としてうたった広告も数多くみかけますが、当院では量よりも「長い間、問題が起きない」質を大切にして、治療に取り組んでおります。
「初めてのインプラント治療で不安な方」「長い間食事が満足に出来ていない方」等患者様の口の中の状態、治療への想い、年齢、性別等は千差万別です。何千本入れたから大丈夫というのではなく、常に目の前のあなたの状態や想いを第一に考えインプラント治療に取り組んでいます。まずは当院まで御相談ください。
安全なインプラント治療のための当医院の取り組み
正しい診査・診断が、安全な治療のための第一歩
- 骨に穴を開けるドリルやインプラントで神経を傷つけると、神経の損傷による麻痺が起こります。
- ドリルで太い血管を傷つけると、術中の大量出血に繋がります。
- 骨に充分な厚みや高さがない状態で、インプラントを入れると短期間で抜け落ちてしまいます。
当院では神経や血管の位置、骨の状態を事前に正確に把握し、インプラントの長さ・太さ・入れる位置・方向を決定することで、麻痺や大量出血などのトラブルを防いでいます。
また、安全面や治療結果の長期安定を最優先に考え、やみくもにインプラント治療を勧めるのではなく、診査・診断の段階でインプラント治療自体を選択しない場合や、手術中に骨の状態を直接見た段階で治療中止の判断を下す場合もあります。 必要な場合には、九州大学病院(当院より徒歩一分)で歯科用CTの撮影も行います。
いずれの場合も、事前のカウンセリングで、その可能性も含め十二分にご説明いたします。
インプラントメーカーの選択も、トラブル回避の一つの方法
世界中で広く使われ、研究や改良が重ねられているインプラントシステムを使用する事もトラブルを減らす方法の1つです。
現在インプラントメーカーは、個人が開発したものから世界的に使われているものまで、世界中に300社近くあり、一概にどれが良いとは言えない状況です。
当院では3大インプラントメーカーの一つで、30年近い歴史があり、世界的なシェアも大きいアストラテック社のインプラントシステムを使用しております。
このインプラントシステムは評価も高く、以下の特徴をもちます。
- 骨と強く固定され、インプラントが脱落する可能性が低い
- 細菌による感染に強い
- インプラント周囲の骨をあまり減らさない
また、その他のメリットとして、トラブルが起きた際、インプラントメーカー自体が無くなっている可能性が低いことや、シェアが大きいため、引っ越し先等で対応できる歯科医院が多いこともあげられます。
以上のことから世界的に広く使用されているメーカーのインプラントシステムを使うことはトラブルを減らす方法の一つとなります。
素晴らしい治療法も、歯科医院のモラルが低ければ成功しません
医師のモラルが低くては、素晴らしい治療法も失敗に終わります。
「インプラントは儲かる」という考えのもと、5年後10年後を考えずに治療を勧める歯科医院、十分な勉強をせずにインプラント治療をはじめる歯科医院、ずさんな滅菌環境で治療を行う歯科医院があるようです。
例えば中部地方で問題になった歯科医院は、別の患者様に使用したインプラントを使い回していました。
これらは歯科医院の医療に対するモラルが原因です。
また、最近では激安をうたった広告も見かけます。 もちろん、治療費はなるべく安いほうが良いです。しかしながら、医療行為というものは、薄利多売によりスケールメリットを生かして単価を下げる質のものではありません。安さやインプラント治療数を追求した結果、問題が頻発しては医療の本質からは外れてしまいます。
当院ではインプラント治療を行うことよりも、満足いく治療結果が長い間トラブルを起こさないことが大切だと考え、診療しております。
収益性だけでインプラント治療を勧めるのではなく、当院はそれぞれの治療法の
- 長所、短所
- どれくらい長持ちするか
- 考えられるトラブル
- 別の治療方法との比較
などを考慮しながら患者様に説明・相談し、治療計画を決定していきます。
安全なインプラント治療を実現するためには、メインテナンスも大切です
インプラントは虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎(天然歯における歯周病)になります。天然歯に比べ細菌に弱いインプラントでは、毎日の歯磨きによるセルフケアと歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアが大切になります。しっかりメインテナンスを続けることで、良好な治療結果が長持ちします。
参照 : 虫歯や歯周病を「治す」から「防ぐ」へ、当院の予防歯科について
医療に絶対はありません
残念ながら誰にでもインプラント治療が100%成功するわけではありません。
診査・診断の段階で無理な方、レントゲン、CTでは問題がなくても、骨質等の問題でインプラントが骨に定着しない方もいます。また、喫煙習慣や糖尿病のある方は失敗のリスクも高くなります。
あくまで医療とは人の体を扱うことですので、失敗の可能性を0にすることは出来ません。
よく考え納得してから治療を受けるために
歯科医院のモラルの問題にも通じますが、コミュニケーション不足もトラブルにつながります。
- 事前にくわしい説明がなく、メリットばかりを強調する
- 後から追加費用が発生する
- 最終的な見た目に満足できない
- 治療期間が思っていたのと違う
これらもトラブルの原因となります。
当院ではカウンセリングによる患者様とのコミュニケーションを大事にしています。その中で、メリット・デメリット・成功・失敗の可能性・治療概要と予測、費用等を丁寧にご説明をし、充分に納得してもらった上で治療を開始します。
どんな患者様にでもインプラント治療を勧めようとは思っていません。必要かつ有効と判断した場合説明し、話し合った後に選択します。
不安が拭えない場合は、手術当日に中止を決められても一向に構いません。不安を抱えたままでは、インプラント治療は中止したほうが懸命です。
患者様がインプラントの失敗やトラブルを避けたいと思っているのと同じぐらい、私達もプロとして治療の失敗やトラブルを避けたいと思っております。
参照 : 治療方針でお悩みなら、歯科相談・セカンドオピニオンをご利用ください
インプラント治療の費用回数
回数
インプラントのみであれば5回前後で終了します。
- 初 回 レントゲン撮影、診査診断カウンセリングを行います
- 2回目 インプラントを実際に埋入します。(この状態で骨に定着するまで待つ必要があります。個人差はありますが、最低でも下の歯で2ヶ月、上の歯で4ヶ月以上かかります)
- 3回目 インプラント体が骨に定着後、土台をつけ仮歯を作り直します
- 4回目 歯型を採取し模型を作成
- 5回目 被せ物を装着して終了
費用
保険適用外ですので、土台までで一本23.4万円~となっております。
(※かぶせ物は別途費用がかかります)