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咬むと歯が痛い理由は、歯根の周りにある歯根膜に炎症が起きているからです。炎症は、虫歯、歯周病、歯根の破折、かみ合わせ、親知らず等によりひき起こされます。もし咬んで痛いと感じたら、上記の病気の可能性があります。
痛みは体のSOSです。痛みがひどくなる前に、歯科医院での受診・治療をおすすめします。
虫歯で痛い場合の症状
咬むと痛むことに合わせて、下記の症状があれば、虫歯の可能性が高いです。
- 熱いもので痛む
- じっとしていても痛む
- 歯と歯肉の境目より5mm~10mm下に腫れや白いイボの様なものがある
- 歯に穴が空いている
- 歯が黒くなっている
- 歯に詰め物や被せ物がしてある
- お風呂や就寝時に体が温まると痛む
虫歯が深く神経まで達している場合や、過去に根管治療(神経治療)が行われた歯根の先に膿が溜まった場合は、歯根膜が炎症を起こし痛みます。
治療方法は根管治療を行います。放置すれば激しい痛みを引き起こしますので早めでに医師の診察を受けてください。
虫歯の疑いを持たれた方は、虫歯ひどくなる前に、当院の詳しい虫歯治療についてをご覧下さい。
歯周病で痛い場合の症状
咬むと痛むことに合わせて、下記の症状があれば、歯周病の可能性が高いです。
- 熱いもので痛む
- 歯磨きすると歯ブラシに血がつく
- 歯がグラグラしている
- 歯肉が腫れている
- お風呂や就寝時に体が温まると痛む
歯周病で歯の周りの骨が溶け、歯根膜が炎症を起こすと痛みます。
咬むと痛む場合は、歯周病も進行しています。自覚症状の少ない歯周病のSOSを見逃さず、早めに医師の診察を受けてください。
歯周病の疑いを持たれた方は、歯周病がひどくなる前に、当院の詳しい歯周病治療についてをご覧下さい。
歯が折れたこと(歯根破折)が原因で咬むと痛い場合の症状
咬むと痛むことに合わせて、下記の症状があれば、歯根破折の可能性が高いです。
- 歯がグラグラしている
- 熱いもので痛む
- お風呂や就寝時に体が温まると痛む
- 歯肉が腫れている
折れた歯根は感染の原因となり、歯根膜に炎症を起こします。
特に硬いものを咬まなくても、上下の歯と歯がぶつかることで歯根破折は起こります。
治療方法は折れた位置にもよりますが、抜歯の可能性が高いです。放置すれば激しい痛みを引き起こしますので早めでに医師の診察を受けてください。
親知らずが原因で咬むと痛い場合の症状
咬むと痛むことに合わせて、下記の症状があれば、親知らずの可能性が高いです。
- 親知らずの周囲が痛い・腫れている
- 親知らずを叩くと痛い
- 生えかけの親知らずがある
- 首やのどの方まで痛い
これは特別な病気ではなく、親知らずが虫歯や歯周病になっているために起こります
治療方法は、必ず抜歯というわけではありません。また親知らずが原因で手前の歯が虫歯や歯周病になることもありますので早めに医師の診察を受けてください。
詳しくは「抜歯から歯並び・費用まで、親知らずの疑問にお答えします」をお読みください。
かみ合わせが原因で咬むと痛い場合の症状
かみあわせが原因の場合は、その他の症状はあまりなく痛みもさほど強くはありません。日中の食いしばり、睡眠中の歯ぎしり等による歯の負担によって歯根膜が炎症をおこします。
治療方法は、かみ合わせの調整やマウスピースによる歯の保護をおこないます。 かみ合わせに問題があると、歯周病や歯根破折のリスクも高くなります。
咬むと歯が痛んだら
1度経験すると2度と経験したくない歯の痛み。三大激痛にも数えられ、あまりの痛さに仕事が手に付かないという経験をされた方もいると思います。
痛みがあるということは、なにか問題が起こっているという体のSOSです。また、咬むと痛い場合はそれぞれの病気の状態が悪いことも多いです。
上記の症状はあくまで目安ですが、少しでも異常を感じたら、ひどくなる前に早めに医師の診察を受けてください。